つくる、たべる、すごす、家族の文化誌「ONION」
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春餅と稲荷寿司

料理:どいちなつ、写真:中川正子

桜の行楽に祝いごと、人生の節目を迎える春。家族や友達と囲む食卓は大切な時間で
す。綺麗に盛り付けられた稲荷寿司、味のアレンジを楽しめる春餅でおもてなしの食卓
を。うららかな日差しに包まれて、きっと懐かしい味へと記憶されることでしょう。

『稲荷寿司』

材料(8こ分)
油揚げ 4まい
ごはん 1合分
甘酢しょうが(がり) 2つまみ
a 粗糖 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
だし 300cc
b 粗糖 大さじ1
米酢 大さじ1
塩 少々
作り方
1 油揚げはまな板の上で箸を転がして中を開きやすくしておく。
2 鍋にたっぷりの湯を沸かし、1をくぐらせてざるにとり、半分に切って袋状に開く。
3 鍋にaを入れて火にかける。煮たったら2を加えて落としぶたをし、弱火で煮る。煮汁を少し残して火を止め、余熱でしばらくおいて味を含ませる。
4 別の鍋にbを合わせ沸騰させない様に弱火にかけ、粗糖が溶けたら火を止める。
5 温かいごはんに4をまわしかけ、しゃもじで切るようにして全体に混ぜ、細切りにした甘酢しょうがを加えて均一に混ぜて8等分に分ける。
6 3の余分な煮汁をしぼり、5を入れてつつむように形を整えて口を閉じる。

『春餅』

材料(3~4人分)
強力粉 200g
熱湯 120cc~
ごま油 適量
作り方
1 ボウルに強力粉をふるい入れ、熱湯を加えて混ぜる。耳たぶくらいの固さを目安に適宜熱湯を足して生地を作る。
2 1はこねて丸く形を整え、乾かないようにラップをして30分寝かせる。
3 打ち粉(分量外の強力粉)をしたまな板の上で2を細長く伸ばし、12等分に切り分けて一つずつ丸めておく。
4 丸めた3を綿棒で直径10cmの円形に伸ばし、片面に薄くごま油を塗る。同じ要領でもう一枚用意し、ごま油を塗った面を内側にして2枚1組に重ね、綿棒でさらに直径15cmに伸ばす。
5 熱したフライパンに薄くごま油をしき4を焼く。焼き目がついたら返して両面を焼き火を通す。温かいうちに重なった2枚を剥がしておく。(A)

甘味噌の材料(作りやすい分量)
八丁味噌 大さじ4
白ごまペースト 大さじ2
黒糖 30g
水 大さじ3
作り方
1 黒糖は水を合わせて溶かしておく。
2 鍋に1と八丁味噌、白ごまペーストを入れて弱火にかけ、照りが出るまで混ぜながら煮詰める。(B)

塩豚
材料(作りやすい分量)
豚肩ロース 400g
塩 大さじ1/2
ごま油 適宜
作り方
1 豚肉の水気を拭き取り塩を全体にもみこむ。
2 1をキッチンペーパーでつつみ、その上からラップでつつむ。3日ほど冷蔵庫で寝かせる。
3 2は1cmにスライスして、ごま油を熱したフライパンで焼く。(C)

Aに小さじ1程度のBを塗り、ベビーキャロット、細切りにしたきゅうりやねぎ、大根、それからCなどの好みの具材をつつんでいただく。

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